🎠 子どもの頃の役割⑥ マスコットタイプ ― 甘えることで愛された子ども

🌸 このシリーズについて

子どもの頃に身につけた“役割”は、その場を安心して過ごすために生まれた無意識の知恵でした。

「ヒーロー」「ピエロ」などの名前は、心理学で使われる比喩的な呼び方です。
これは、あなたを責めるためのものではありません。

どうか安心して、やさしく自分を理解する時間として読み進めてくださいね。

1. 「かわいいね」と言われることで安心していた子ども

子どもの頃、あなたは「かわいいね」「面白い子ね」と言われて育ちませんでしたか?
家の中がピリピリしているとき、
甘えたり、ふざけたりして、家族を笑顔にしようとした――
そんな記憶があるかもしれません。

それが、マスコットタイプの始まりです。

家庭が不安や緊張に包まれているとき、
子どもは無意識に「どうすれば家族が落ち着くか」を感じ取ります。
マスコットタイプは、“かわいくふるまう・甘える”という方法で、
家族を安心させ、愛をつなぎとめてきたのです。


2. 「甘える=愛される」と信じた小さな知恵

マスコットタイプの子どもは、家族にとって“小さな太陽”のような存在。
明るく、無邪気で、人を笑顔にする力を持っています。
けれど、その笑顔の裏には、
こんな思いが隠れていたかもしれません。

「笑っていないと、みんなが不安になる」
「甘えられなかったら、愛されないかもしれない」

その無意識の思いが、
“甘えることで関係を保つ”という生き方を作っていきました。


🧠 身につけやすい“心のルール”

無意識の心のルール背景よくある行動パターン
甘えれば受け入れられる甘えると家族が笑顔になった愛嬌で場を和ませる/人懐っこくふるまう
かわいくしていれば大丈夫無邪気さが家族の癒しだった年齢を重ねても“かわいさ”で関係を維持しようとする
悲しい顔は見せない方がいい泣くと空気が重くなると感じていた悲しみや怒りを隠して笑顔で過ごす
誰かに守ってもらわなきゃ無力さを感じる家庭環境だった強い人・支配的な人に惹かれやすい
甘えが拒まれるのが怖い受け入れてもらえなかった経験拒絶に敏感/相手の反応で一喜一憂する

🌸 大人になってからも影響があるかも…

💔 ① パートナーとの関係で“頼りすぎる”

「愛される=守ってもらうこと」だと感じやすく、
相手に依存したり、相手の機嫌を取ったりしてしまう。
拒まれると強い不安を感じ、「もっと頑張って甘えたら笑ってくれるかも」と思ってしまうことも。

🌫 ② 感情を抑えすぎてしまう

子どもの頃に「悲しい顔は見せちゃいけない」と覚えたため、
泣く・怒る・弱音を吐くことに罪悪感を抱きやすい。
その結果、心の奥に“本音を伝える怖さ”が残ることがあります。

🌧 ③ “かわいくない自分”が怖い

年齢や立場が変わると、
「もう可愛くない私は価値がないのでは」と感じてしまうことも。
でも、本当の魅力は“かわいさ”ではなく、
“そのままのあなた”にすでにあるのです。


3. 本当の甘えを取り戻す旅へ

マスコットタイプの回復は、
「甘える=信頼して委ねること」だと知ることから始まります。

子どもの頃の“防衛としての甘え”は、
「見捨てられたくない」「嫌われたくない」という不安から生まれました。

でも大人になった今、
“信頼の甘え”を学び直すことができます。
それは、相手を試したり気を引いたりするためではなく――
「ここなら安心していられる」と感じる関係を築くことです。


🌱 回復へのステップ

「かわいくいなくてもいい」と言ってあげる
 笑顔を作らなくても、あなたの価値は変わりません。
 “明るくいなきゃ”という思い込みを、少しずつ緩めていきましょう。

悲しみや怒りを感じる練習をする
 悲しいときは泣いていい。怒りも感じていい。
 それは“わがまま”ではなく、“心が生きている”証です。

「助けて」と言える関係をつくる
 人に甘えるのは弱さではなく、信頼のサイン。
 “頼ること”を恐れず、安心できる相手に小さく委ねてみましょう。

“かわいさ”以外の自分にOKを出す
 考える自分、真面目な自分、怒る自分――
 どの顔もあなたの一部です。
 それを見せても、愛されて大丈夫。


💖 メッセージ

あなたが“甘え上手”だったのは、
家族を笑顔にしたかったから。
その愛らしさは、優しさと勇気の証でした。

でももう、“かわいくいなきゃ愛されない”時代は終わりです。

これからは、笑顔を作るためではなく、心から笑える時間を増やしていきましょう。
泣いても、怒っても、甘えなくても――
あなたは、十分に愛されていい人です。


💫 マスコットタイプとは、
“甘えることで家族を支えた小さな平和の使者”。
その笑顔も、愛嬌も、
すべては「つながりを失いたくなかった」あなたの祈りでした。
今度はその愛を、“自分自身”に向けてあげましょう。

🌸 次回の記事

子どもの頃の役割⑦ 仲介者 ―争いを止めようとした小さな平和主義者 をお届けしますね。