🌿【シリーズ:なぜ私はあの人から離れられないのか?⑤】
🌸 生育環境の影響と“見捨てられ不安” — 無意識の心の癖とは?
「どうして私は、こんなに我慢してしまうんだろう…」
「相手に嫌われるのが怖くて、言いたいことが言えない」
そんな気持ちが続いていませんか?
DV・モラハラの関係で“抜けにくさ”を感じる背景には、
生育環境の影響や、見捨てられ不安など
いくつかの要因が重なっていることが多いのです。
これは、あなたが悪いのではありません。
幼い頃の環境で“身につけざるを得なかった心のルール”が
大人の恋愛でも静かに働いているだけなのです。
この記事では、
「なぜ私は我慢してしまうのか」を
やさしく紐解いていきます。
🍃 幼い頃の経験が、大人の恋愛にも影響する理由
💭 ① 親の顔色を見て育った子は、大人になっても“気を配りすぎる”
幼い頃、こんな経験はありませんでしたか?
- 親が怒らないように気をつかっていた
- 家の空気を読んで動いていた
- 自分の気持ちより“家の平和”を優先していた
この「気を配る力」は、
あなたが安心して生きるために身につけた知恵です。
でも大人になると、
恋愛で “相手の機嫌を最優先してしまうクセ” につながることがあります。
💭 ② 「私が頑張ればうまくいく」— 小さなヒーローの誤解
幼い頃、家族のために我慢し、動き、
“小さなヒーロー”のように頑張っていた人ほど、
人間関係で責任を背負いすぎてしまいます。
それは無意識のうちに、
- 家族の喜び=自分の価値
- 家の平和=自分の努力
- 誰かの役に立つ=愛される条件
と結びついてしまったため。
だから大人になっても
「私さえ我慢すれば…」
「私が頑張ればなんとかなる」
と思ってしまうのです。
💭 ③ “我慢することで愛を得てきた経験”が離れにくさを生む
幼い頃、親の気分が不安定だったり、
話を聞いてもらえなかったりすると、
“いい子”でいることで関係を保っていた可能性があります。
これはあなたの優しさの証です。
でも、その優しさは時に
加害者に利用されやすい状態をつくってしまいます。
🍃 見捨てられ不安があると、関係を手放すのが怖くなる理由
💡 ①「嫌われたくない」が判断力を曇らせる
相手の怒りや無視が、
“自分の存在価値”の揺らぎに感じられると、
離れることがとても怖くなります。
💡 ② “離れられない自分”を責めてしまう
不安が強いと、離れようとするだけで心がざわつきます。
これは依存でも弱さでもなく、
幼い頃の痛みが刺激される自然な反応 です。
💡 ③ 「愛されない=私が悪い」とすり替わる
幼少期に“愛が不安定だった経験”があると、
大人になっても
問題が起きるたびに自分を責めてしまいます。
あなたのせいではありません。
🍃 「私は我慢しなければ」の正体 — 3つのスキーマ
※スキーマとは何でしょう?
スキーマとは、
「無意識の心のクセ」や「自分ルール」、
物事の受け取り方のパターンを指す心理学の言葉です。
幼い頃の経験から自然と身につき、
大人になってからの感じ方や行動にも影響する
“見えない(気づかない)自分のルール”のようなもの。
つらい環境の中で、
あなたが安心するために選んだ知恵でもあります。
🌙 ① サバイバルスキーマ(優しすぎる役割)
幼い頃に“いい子”として家族を支えてきた人は、
大人になっても 自分を犠牲にしやすい 傾向があります。
🌙 ② 見捨てられスキーマ(不安定な愛着)
「嫌われたくない」「見放されたくない」という不安が、
過剰な我慢につながります。
🌙 ③ 自己犠牲スキーマ(自分は後回し)
他人のニーズを優先しすぎ、
自分の気持ちが後回しになる状態が続きます。
🍃 あなたが悪いわけではない — 優しさの裏側で起きていたこと
🌼 ① 優しさ、責任感、共感力が強い人ほど起きやすい
頑張り屋で人を大切にしようとする女性ほど
このパターンが強く出ます。
🌼 ② 子どもの頃のあなたは、精一杯だっただけ
そのときのあなたは、
あの環境でできる限り頑張ってきたのです。
責める必要はありません。
🍃 少しだけ視点を変えるための3つの気づき
🤍 ① 我慢は愛ではなく“過去のパターン”かもしれない
今のあなたには、
もっと別の選択肢があります。
🤍 見捨てられ不安は“やわらいでいくもの”
ケアと理解を重ねることで、
少しずつ小さくなっていく心の反応です。
🤍 ③ あなたにも「安心して愛される関係」が作れる
あなたは欠けていません。
ただ、幼い頃に頑張りすぎただけなんです。
🍃 まとめ — あなたが離れられない理由は“弱さ”ではなく、優しさの歴史
子どもの頃、家族のために
一生懸命に頑張ってきたあなたは、
本当に優しい人です。
その優しさが、今の恋愛で
あなたを苦しめているだけ。
あなたが悪いのではありません。
あなたには、幸せな未来を選び直す力があります。
ゆっくりで大丈夫。
ここから、あなたのペースで歩んでいきましょう。


