離婚を迷うときに役立つ“心の境界線”②

夫の顔色ばかり気にしてしまって…。これって私が悪いんでしょうか?

そう感じてしまうのは自然なことですよ。
でも、そこで“境界線”という考え方が役に立つんです。
1・迷いが深まるとき
離婚を迷うとき、多くの人がこんな思いに揺れます。
- 相手の怒りは自分のせいだと感じてしまう
- 我慢すれば家庭が壊れないのではと思う
- 子どもや家族の問題を自分ひとりの責任と背負い込む
- 周囲の目が気になり、本音を押し殺してしまう
こうした迷いは「境界線があいまい」なときに起こりやすいんです。
2. 境界線は“選択を助けるレンズ”

境界線を意識すると、答えが出るんですか?

答えそのものをくれるわけではありません。
でも、“何を自分が大切にしたいのか”を見つけるレンズになってくれるんです。
境界線を意識すると…
- 相手の課題と自分の課題を切り分けられる
- 「本当はどうしたいのか」が見えやすくなる
- 感情に振り回されず、落ち着いて考えやすくなる
自分の気持ちと相手の責任を切り分けることで、選択がクリアになります。
3. 迷いを整理する“境界線”の視点
- 夫が怒るのは私のせい?
→ 夫が怒るのは夫の選択。私は相手の感情をコントロールできません。 - 子どもに父親が必要だから離婚できない?
→ 父親の有無よりも、「子どもが安心して暮らせる環境」が大切かもしれません。 - 周囲の目が気になる…
→ 他人の評価は変えられません。親子が安心できることを優先してよいのです。
境界線の視点を持つことで、迷いの中から「自分が本当に守りたいもの」が少しずつ見えてきます。
4. 感情の境界線を知る
境界線は「行動」だけでなく「感情」にも存在します。
- 相手が怒っているとき → 怒りは相手の感情、私のものではない
- 相手が冷たい態度をとるとき → それをどう受け取るかは私の選択
- 自分が不安でいっぱいなとき → 不安は“今の自分”の気持ちとして認める
感情を切り分けることで、「私が悪いからこうなった」という思い込みから少し解放されます。
5. 今日からできる境界線ワーク
- 境界線ジャーナル:ノートを2列に分け、「私の気持ち」「相手の課題」と書いてみる
- 口に出す練習:安心できる人に「私はこう感じた」と主語を“私”にして話す
- 線をイメージする:相手と自分の間に透明なガラスの線があると想像する

境界線は“相手を拒絶する線”ではなく、“自分と大切な人を守る線”なんですよ。
まとめ
境界線を意識すると、離婚を迷う気持ちを一気に解決するわけではありません。
でも、「私はどうしたいのか」「どこまでが私の責任なのか」を整理する助けになります。

境界線を知ることは、迷いに振り回されずに未来を選ぶ第一歩です。
一緒に少しずつ整えていきましょう。
👉 次回は「子どものために離婚を迷うときに考えたいこと」と言う記事をお届けしますね。


