「境界線ってなに?①」


心の境界線・・・?
それって何ですか・・・

静かな図書館での会話は、境界線という言葉に初めて出会う瞬間を映し出しました。


1. 境界線ってなに?

心の境界線とは、「ここから先は私」「ここまでは相手」 を分ける見えない線のことです。

  • 自分の感情と相手の感情を区別できる
  • 「イヤ」と思ったことに境界を示すことができる
  • 自分の責任と、相手の責任を分けて考えられる

これがあいまいだと、つい「相手の感情=自分の責任」と思い込み、我慢や疲れをためてしまいます。

境界線は“冷たさ”ではなく、“自分と相手を大切にする見えない線”なのです。


2. 境界線があいまいなときによくあること

心の境界線がうまく引けていないと、こんな状態になりがちです。

  • 夫の機嫌に振り回され、常に顔色をうかがってしまう
  • 「私が我慢すれば」と自分の気持ちを抑え込む
  • 子どもや家族の問題をすべて“自分のせい”だと感じる

境界線があいまいだからこそ、相手の問題まで背負い込んでしまうのです。

相手の荷物まで抱え込むと、心はすぐに重くなってしまいますよ。

3. 境界線を知るとどうなる?

心の境界線を学ぶと、少しずつこんな変化が起こります。

  • 「これは私の気持ち、これは夫の問題」と切り分けられる
  • 自分の望みを少しずつ口にできる
  • 相手の責任を全部引き受けなくてもいいと感じられる

境界線は、相手と距離を置くための壁ではなく、自分を守りながら関係を健全にするための線です。

境界線は、関係を壊すものではなく、むしろ守るための知恵です。


4. 今日からできる境界線の小さな練習

すぐに完璧に境界線を引けなくても大丈夫。小さな練習から始めてみましょう。

  • 自分の気持ちを一つ書き出す: 「今日は疲れている」と正直に言葉にする
  • 小さなNOを試す: 「今日は無理」と一度だけ断ってみる
  • 責任を分けて考える: 「夫の機嫌は夫の責任」と心の中でつぶやく

境界線は“習慣”です。少しずつ練習していけば必ず身につきます。


まとめ

「心の境界線」を知らないまま大人になった人は、実はとても多いのです。
けれど、一度その存在に気づけば、少しずつ関係のあり方を変えていけます。

ここは心の図書館。境界線を知ることは、自分を大切にしながら人とつながる第一歩ですよ。


👉 次は「離婚を決意する前に考えたいこと①」と言うお話をお届けしますね。